この記事はゲーム・カーナビ業界のエンジニアを想定して書いています。
ストアアプリはWPFやSilverlight経験者なら容易です。C#やC++CLI未経験の「標準C/C++使い」のストアアプリ習得は本人の見積もりよりハードル高い事が多いです。
ゲーム屋さんだとサンプルのDirectX的当てゲームのコード解析すると思われますが、(1)(2)で苦労すると思います。
1.C++CX言語
ストアアプリ開発はC#/C++CX/JS/VB言語が使用可能です。標準C++使いはC++CXを選択しがちですがC++CXは「C++11+WinRT拡張」です。C++と油断すると痛い目にあいます。
2.WinRT非同期API設計、タスク並列プログラミングPPL
組込み分野などで非同期プログラミング経験あっても面食らうと思います。次の記事を読んで下さい。
Windows 8のC++でプログラミングの常識がひっくり返った
非同期設計APIは事前知識あれば問題ないと思います。私はPPLの習得に苦労しました。ループ並列は簡単ですがタスク並列の記述が難儀しました。
3.MVVMや依存関係プロパティが謎
ストアアプリ入門書にはこれらの説明ありません。ストアアプリに限定するとベゾルド本しか説明ありません。WPFで検索すると有効な情報が出てきますが、私はWPFとストアアプリの関係に数か月気が付きませんでした(;>_<;)
4.XAMLの学習方法がわからない
体系的に学習しようとしても教科書となりうる物がなかったです(2013年の前半)
X.画面レイアウト
組込みアプリだとサーフェス固定サイズ多いのですが、スマートデバイスでは可変が前提です。同じ感覚で作って自分のPC以外に持っていって発覚、修正を余儀なくされます。
参考:
ストアアプリデザインが難しい。
ということで油断しないでください。ストアアプリ学習するにあたり、最初に読んでおくと良い記事を紹介します。
◆Windowsストアで勝つには――ドルフィンシステム福島氏:
福島 「プログラミングモデルとか、ツールに慣れるまで3ヵ月。そのぐらいでスタートラインに立って、自分で考えたことを自在に実装できるようになるまでプラス半年。本当に自信を持って作れるようになるまで1年かからない」
↑新しい環境での開発になれるまで9か月、自信を持って作れるレベルの1年はかなり長い方とおもいます
◆私はこうしてWPFを覚えてきた
私はこうしてWPFを覚えてきた | Miew Tech Blog: 株式会社Miewのエンジニアがお送りするテックブログ